取引が一度あった相手は、こちらを覚えている。私は長いあいだ、そう思い込んでいました。ところが半年ぶりに電話をかけると、社名を名乗っても通じないことがある。嫌われたわけでも、よそに替えられたわけでもなく、ただ忘れられている。思い出してもらう手間は、自分たちが考えているよりずっと多く要ります。
忘れられているのが、ふつうの状態
相手にとって、こちらは数ある取引先の一つです。その会社のことを毎日考えている人は、社内にしかいません。だから「いい仕事をしていれば覚えてもらえる」は、そのままでは成り立たない。定期的に姿が見えていることのほうが、品質より先に効く場面があります。
私が変えたのは訪問の回数ではなく、置き場所のほうでした。こちらから出向く数を増やすのではなく、相手が気の向いたときに目に入る場所を用意しておく。呼びかけを増やすより負担が軽く、長く続きます。
出す場所は、やった分が返るところを選ぶ
写真や動画が中心の場所は、作り手の腕前がそのまま結果に出ます。うまい人はすぐ伸び、そうでない人はいくら数を出しても届かない。芸事に近いので、担当が代わると数字も入れ替わります。
文字が中心の場所は、そこまで極端ではありません。まじめに続けた分がそのまま積み上がるので、担当を決めて任せやすい。働いている人がこつこつやったことが、そのまま成果として相手から褒められる形になるかどうか。私は場所を選ぶとき、そこを見るようにしています。
思い出してもらう中身は、売り込みでなくてかまいません。現場で撮った写真一枚と、二行の説明で足ります。むしろ案内ばかりが続くと、見ている側は開かなくなります。私は八割をふだんの様子、二割を案内にしています。この配分にしてから、こちらの案内も読まれるようになりました。
集める口と、出す口を分ける
同じ場所を、情報を集める用途にも使うと具合が悪くなります。役に立つ発信を見つけるたびに追いかけていくと、追いかけている数ばかりが増えていく。読み手から見たとき、それは商売の顔には見えません。
勉強のために追いかける場所と、こちらから出す場所は、はじめから別にしておく。あとから分けるのは手間がかかるので、始めるときに決めてしまうのが楽です。
受け口を一つ置いておく
思い出してもらえても、連絡する先がなければ何も起きません。自分の場所に、問い合わせを受ける入力欄を一つ置く。これを持っている会社と持っていない会社では、同じだけ発信しても手元に残るものが違います。
入ってきた名前は、どこかに残しておきます。高い顧客管理の仕組みでなくてかまいません。私は表計算のシートを一枚だけ使い、いつ誰から何を聞かれ、どこまで返したかを書いています。見積もりを出した先か、よそで決まった先か。それが分かるだけで、次の連絡がしやすくなります。
名前を残しておくと、思い出してもらう相手が「まだ会っていない人」から「一度話した人」へ変わります。この二つは、届く確率がまるで違います。新しい人を探し続けるより、一度話した人にもう一度届けるほうが、手間あたりの実りは大きい。
自動で送るものほど、点検がいる
思い出してもらう作業は、決まった順番で自動的に送る形にすると、ぐっと楽になります。ただし、楽になった分の落とし穴があります。
2026年8月18日と20日に、私のところで自動的に配信していた案内が届きました。件名は正しく出ているのに、本文が空だったのです。8月20日に調べたところ、壊れていたのは送信の設定ではなく、その設定が読みに行っていた文面の側でした。人が毎回書いて送っていれば、空のまま出すことはまずありません。自動の仕組みは止まらないので、間違ったまま届き続けます。
作ったら置きっぱなしにせず、月に一度、自分宛てに同じものを受け取ってみる。それだけで、この種の事故はほとんど拾えます。
忘れられている前提から始めて、置き場所を決め、受け口を一つ用意し、送るものを自分でも受け取ってみる。派手さはありませんが、この順番でやると途切れません。
当てはまる人だけへ
同じような詰まり方をしている、という方に、続きをお届けする場所をご用意しています。うまくいったことだけでなく、つまずいたことも含めて書いています。
👉 無料メール講座「AI社長のお困りごと相談」(全7回・無料)はこちら:
https://api.leadconnectorhq.com/widget/form/t564qhnuzISZeGUW76aJ
提供元: 株式会社トレジャーハンティング
コメント